10月3日(土)は、「TEAM BISON'S by SENSHU UNIV.(以下、TEAM BISON'S)」と「専修大学スポーツ研究所」との共同企画である体力測定実施日でした。測定項目は前回同様、レスリングタックルテストや形態測定(身長、体重、体脂肪率)、反復横跳び(敏捷性)やリバウンド・ジャンプ指数(バネ)です。
今回の測定では「リバウンド・ジャンプ指数(バネ)」の変化に注目してみました。
現在、TEAM BISON'Sのトレーニングでは下肢のプライオメトリクスのエクササイズとして、①アンクルジャンプ、②フルスクワットジャンプ、③ハーフスクワットジャンプの3種類を様々な形式で取り入れています。このトレーニングの目的は、ゴールデンエイジに発達する運動神経の伸張反射を強化し、できるだけ短い踏み切り時間でアタックする力、すなわちタックル時に素早くマットを蹴ることのできる後ろ足(蹴り足)の動作を強化することです。
前回からの測定結果と比べると、以下の増減率となりました。
・小学6年生(11-12歳) 6.7%増
・小学5年生(10-11歳) 8.1%増
・小学4年生(9-10歳) 17.5%増
・小学3年生(8-9歳) -0.7%増
・小学2年生(7-8歳) 9.9%増
・小学1年生(6-7歳) -5.6%増
・幼稚園年長(5-6歳) 11.4%増
日々のトレーニング時において、小学3年生以下はプライオメトリクスの基本動作そのものの正確性に欠ける部分があり、測定結果の増減もまちまちとなったのかもしれません。逆に小学4年生以上の高学年はプライオメトリクスの基本動作を正確にこなすことができることから、変化が増加したことがいえるのかもしれません。
上述しましたゴールデンエイジはスキャモンの発育曲線を参考に考えられています。とくに、神経系は12歳頃でその成長が100%に達することから、プライオメトリクスのエクササイズやレスリングのマット運動など神経系の動作を獲得する最も適している時期と考えられています。但し、子どもの成長には個人差も大きいため、今後も継続してトレーニングを行っていくことが大事になります。
プライオメトリクスの効果を期待するにはもう少し時間が必要ですが、現在実施しているトレーニングの意味(目的)を明確にすることで、他者からも客観性が高く、より納得性の高いトレーニングプログラムを構築できるかもしれません。そこからスポーツの価値が高まればと思います。
最後に、測定を実施してくださったスポーツ研究所の先生方、サポート役の学生、測定が円滑に進むようご協力いただいた保護者の皆様に心より感謝致します。
4月11日(土)は、「TEAM BISON'S by SENSHU UNIV.(以下、TEAM BISON'S)」と「専修大学スポーツ研究所」との共同企画である体力測定実施日でした。参加者は45名と、前回の測定より12名増加となりました。測定項目は前回同様(2014.3月)、以下のとおりです。
①レスリングタックルテスト(レスリングのタックル動作に必要な瞬発性の能力を評価)
②レスリングシャトルランテスト(レスリング競技に必要な持久力の能力を評価)
③形態測定(身長、座高、体重、体脂肪率)
④20m走(スピード)
⑤プロアジリティー・テスト(スピード・敏捷性)
⑥垂直跳び(瞬発力)
⑦立ち幅跳び(瞬発力)
⑧反復横跳び(敏捷性)
⑨リバウンド・ジャンプ指数(バネ)
今回の取り組みは専修大学スポーツ研究所ホームページでも紹介されています。詳しくはこちらを参照ください。
成長や目標設定には、”自分自身のことを知る”、すなわち自己理解が出発点です。主観的なイメージから見通しを立てることもできますが、客観的に自分を把握することも重要です。足が速いと思っても、それは自分の思い込みかもしれません。その意味では測定(検査)を実施することは有意義な活動だと考えられます。測定結果を活かし、練習計画を立てることもコーチングスタッフの役目でもあります。
最後に、測定を実施してくださったスポーツ研究所の先生方、サポート役のバトミントン部の学生、測定が円滑に進むようご協力いただいた保護者の皆様に感謝致します。