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第37回関東少年レスリング横須賀大会

2月15日(土)は,TEAM BISON'S by SENSHU UNIV.から第37回関東少年横須賀大会に14名の選手が参加し,多くの入賞者を輩出することができました.主な結果はこちらをご覧ください.

今回は,TEAM BISON'S by SENSHU UNIV.の課題である小学4年生以下の活躍が見られました.普段練習で取り組んでいる運動学習が,神経系伝達に影響を及ぼし始めたかもしれません.

また,試合を通じてもう一つ感じたことは,周囲の応援や試合後の選手への肯定的フィードバックが,本人の運動有能感に影響するかもしれないということでした.運動有能感は,3つの因子で構成されています.1つは自分の運動能力に対する自信の自己評価である「身体的有能さの認知」,もう1つは努力して練習すれば運動は向上するということに対する自己評価の「統制感」,最後に,運動場面における先生や友人との関係の自己評価である「受容感」です.試合に結果はつきものですが,試合後の選手の周りにいる指導者・チームメイト・保護者が選手の置かれた状況を汲み,適切なフィードバックができていれば,運動有能感の受容感は向上するかもしれません.しかしながら試合後は,勝敗によって選手や関係者の様々な気持ちが交錯する瞬間でもありますので,このことは決して容易ではありません.(筆者にとっても大きな大きな課題です...)今回気づいたことは,「試合」という場面において,技術的・戦略的アドバイス等の他に,選手の運動有能感も念頭におくことが大切かもしれないということでした.

最後に,今大会では各所属チームの選手・保護者・監督・コーチの皆さまのご協力のおかげで,運動有能感に対する多くのアンケート調査回答を得ることができました.また調査にあたっては,横須賀レスリング協会会長様や奥屋敷先生のご理解,並びに,大会運営に携わっていただいたすべての関係者の皆さまのご協力なくしては実現しないものでした.ご協力いただいたすべての関係者の皆さまへ,ここに記して厚くお礼申し上げます.ありがとうございました.