3月1日(日)は群馬県館林市にて、第23回関東甲信越少年少女レスリング大会が開催されました。TEAM BISON’S by SENSHU-UNIV.から24名の選手が出場し、7名が入賞しました。(結果はこちらから確認できます。)
今試合の目的は勝ち負けに関係なく、2015年に入ってから練習したことを、どこまで試合で発揮できるかをテーマに臨みました。このテーマは、試合結果だけでは知ることのできない、「練習~試合」までの過程を評価するものでもあります。試合を行う上で結果は付き物です。しかし、選手の成長という意味において、初戦敗退や2回戦負けの選手がメダルを獲得できなかったことが、その選手が成長していないとは言えないと思います。試合をすれば勝つ子と負ける子に分かれるのは当然ですが、勝ち負けだけで選手の成長を評価できません。どのような意味ある練習を行い、そして試合にどのような意味を持たせるかが、選手の成長を左右するのではないかと考えさせられました。そのことを深く考えることができるいい機会となりました。
そして今大会は、選手の感じる気持ちについて考えることのできる試合でもありました。
人の気持ちは態度・言動に表れると言います。「緊張」という心のストレスは、試合をする選手の心の大敵です。相手の選手を強いと感じた瞬間、裏を返せば、自分は弱いと思ったことにつながります。不安や恐怖を抱えた自分といかに向き合い、いかに乗り越えるか。目の前に存在する自分の苦手な相手は、自分の中にある抑圧した苦手な自分でもある。苦手な自分を映したのが目の前の相手であり、その相手は苦手な自分を映した鏡です。偉大な選手が「本当の勝負は自分自身」と発言するのは、このようなことを指すのではないのでしょうか。
レスリングというスポーツを指導することを手段とし、選手の気持ちを育むことを目的に、今後の練習と試合を工夫していくために何ができるか。そのことを改めて考えさせられた今回の試合でした。
2015.3.1 木村&林田
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