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「2014GW刈谷合同合宿」について

 2014年5月3日(土)及び4日(日)は、刈谷レスリングクラブが主催するGW合宿に、TEAM BISON'S by SENSHU UNIV.から18名の選手が参加し、充実した2日間を過ごした。このような貴重な機会を提供くださった刈谷レスリングクラブの小森監督、他関係者の皆様には心より感謝すると同時に、今合宿で気づいた「勝つためのレスリング」における今後の練習内容の改善事項を記したい。主な改善点は以下の2点だと考える。

 

①パターン・ドリル練習の徹底

②低学年練習時における父兄への協力依頼

 具体的には以下のとおり。

 「①パターン・ドリル練習の徹底」では、TEAM BISON'S by SENSHU UNIV.の選手は、一つ一つの技をこなすことは概ねできてきたが、技と技との繋がりがないことが問題であり、この問題を複数のパターン練習と繰り返しのドリル練習で改善していくことが重要。例えば「崩しからのアタック」や「フェイントからのがぶり」等の連続動作の徹底である。TEAM BISON'S by SENSHU UNIV.の練習は、スパーリング以外の場面において、相手を変えず時間制限も行わず、個人のペースに合わせた技術指導が中心である。この練習方法は、緩やかな動作で基本のポイントを修得できることにメリットがあるが、技の流れが止まりやすく、一定化されたパターンの修得、つまり技と技の繋がりが生まれにくいことがデメリットであると考える。この改善には、複数のパターン化された技術展開を提示し、一定の時間の中で交互に繰り返すドリル練習を実施する。さらには、相手を常に交代させることで、強い弱い・リーチが長い短い・重たい軽い等の選手の多様性の中で、相手のタイプに合わせた自身の感覚を磨くことも目的とする。

 「②低学年練習時における父兄への協力依頼」では、複雑な相手構成のスパーリング(3人以上のグループ単位のスパーリング等)において、1グループ1名の保護者が付き添い、主に相手交代時のスムーズな入替の支援を中心に協力を依頼したい。理解力が希薄な低学年へ効率化した練習内容の提供行うため、限られた練習時間で量を質を向上させるためには、父兄の協力が必要不可欠と考える。刈谷レスリングクラブはTEAM BISON'S by SENSHU UNIV.同様に選手数が多い。今合宿でも、低学年の練習に関わる父兄の協力や、練習環境の整えるために父兄が積極的に動いている姿が特徴的だった。また、今合宿が300名の参加者がいる中で大きな事故なく終了したのも、父兄の皆様の協力あってのことと想像する。刈谷レスリングクラブの低学年の選手が各種大会でもコンスタントに結果を残すのも、協力体制が確立していることも要因として考える。

 2日間の合宿では、選手も学びや気づきがあったが、我々スタッフも自分たちの練習内容を見直すいい機会であり、有意義な時間を過ごすことができたと振り返る。様々なニーズに応えられるチーム作りおいて、「指導者が学ぶことを忘れてはいけない」ことの重要性を体感できた。

2014.5.5