4月3日(木)の練習の前半部分「遊びの中のレスリング」では、約50名の子供達が参加し、3名の学生の補助の下、主に俊敏性を高めるトレーニングを実施した。
主な練習メニューはマット運動後に馬跳びくぐり等をこなし、ラダートレーニングを重点的に実施。同トレーニングは、定められた枠へ正確に足を運ぶことの正確性を求め、徐々に動作が複雑になることへの調整力を養い、細かい動作の中でもスピードUPを要求する俊敏性を高めていくトレーニングでもある。
後半部分の「勝つためのレスリング」では、今週末にジュニア・クィーンズカップを控えた4名の選手の調整もあり、該当する選手は短く集中した練習を行い、該当選手以外の子供達は体力と筋力を向上させる「シャトルラン+アヒル、腕立て伏せ、背筋力トレーニング」の補強を実施後、練習を終了した。
前半部分のラダートレーニングでは、①幼児+1年生、②小学2年生+3年生、③小学4年生、④小学5年生以上の4グループに分かれて実施したが、ラダーに躓いた子が目の前にいた場合、ため息をもらす子供がすべてのグループで存在した。目の前の子供が失敗したことで、自分のスタートが遅れることへの不満や憤りを感じたかもしれない。また、「一つずつ枠をジャンプする」等の種目における決まりごとや、「前の人との感覚を空けること」というルールを守りきれない状態も発生していた。焦りや妥協もあったかもしれない。その反面、躓きからラダーが壊れたとき、すぐに修正する行動をとった子供もいた。さらには、ラダーが壊れないよう端を持ち、トレーニングをしている子供をサポートする動きも見られた。
練習終了時の整列(黙想)時の振り返りでは、「ラダーが目の前で壊れたとき自分はどのように感じたか」「グループのみんなが一生懸命トレーニングできるよう自分はどうかかわれた」等の質問を投げかけた。子供が気づいたことや感じたことは様々かもしれないが、外から見ればただふざけ合っていることも、視点を変えれば心のコミュニケーションを考えることのできるいい機会にもなる。グループで他者を思い合う(他者理解)とはどうゆうことなのか。スポーツでは結果を残すことも重要。同時に、人間としての成長を促す機会の提供も重要と感じる。
2014.4.3 木村
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