2014年3月23日(日)は「第28回中部日本ジュニアレスリング選手権大会」にTEAM BISON'S by SENSHU UNIV.から27名(内2名は棄権)の選手が出場し、結果は4名が3位入賞という結果を残した。
大会結果から見えた今後の課題は「筋力強化」と「俊敏性強化」である。もつれた状態でも強引に技を仕掛ける場合等、背筋力等の筋力が必要となる。TEAM BISON'S by SENSHU UNIV.の選手達は、技の形やバランス感覚は大きく成長しているが、技を仕掛けるための筋力が足りない。今大会ではもつれた場面での失点が多く目立った。また、足を動かすスピード、足さばきも上手いとは言えない。動作が遅くては、一瞬のタイミングで入るタックルや、スピードある相手へのディフェンスには対応できない。今大会の失点では、相手の俊敏な動きに対応できない場面も多く見受けられた。全国大会に向けて、修正の必要な事項が発見できたことは大きな収穫でもあった。
大会結果とは関係性が薄いが、今大会では選手全員に「団体行動」の意味を体感させ、考える機会を提供した。集合をするときや人を待つときの自分の気持ちはどうであったか。周りがざわついている中で、人の話を聞く場合に自分はどのような行動をとるのかを考えさせた。平成23年1月31日に中央教育審議会の答申「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方」では、人間関係形成・社会形成能力の必要性を謳っている。この能力は、社会とのかかわりの中で生活していく上で、必要とされる基礎的能力である。このような能力を選手達が形成していく機会を与えることが重要ではないかと考える。
本教室の指導方針は「ひとづくり」と「うごきづくり」。後者の「うごきづくり」は大会結果や体力測定で計量化し客観評価ができる。前者の「ひとづくり」の評価は個人の発達段階をどのように評価するか計量化することが難しいものの、我々は外的キャリアであるレスリングの結果を重要視しつつも、内的キャリアである人間性の成長という視点でのレスリングを通じた教育も併せて大切にしていかなければならない。
2014.3.23 木村&堂端
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