2月1日(土)は練習拠点である専修大学が入試の関係で、「勝つためのレスリング」を小学生以上のみで、19:00~21:00まで実施した。
練習内容はウォーミングアップを行い、打ち込み→タックルのスピード練習→がぶりの技術指導、そして2on1からのテイクダウンまでを行う。2on1はアタックやがぶりへの技術展開において、相手のバランスを崩すために重要な要素。複雑な動きの中での技術であり、小学生低学年には難しい技術であるが、勝つためには知っておくべき技術の一つでもある。
そしてスパーリング。
スパーリングは、オフェンス1min-ディフェンス1minの攻防と、3人1組で行う「元立ち」形式のスパーリングを実施。ここでは、オフェンス側は何としてもポイントに繋げる、ディフェンス側は何としても守りきる、というメンタルを鍛える練習でもある。
試合と同じ心境を生み出すためには練習時において、試合と同じ緊張感を作る必要がある。試合で負けた時には「悔しい、悲しい、勝ちたい」という気持ちは発生するが、練習時においても同様の気持ちを生み出す必要があると感じる。「負けたくない」気持ちに勝とうとすることこそが、闘争心に繋がると考える。我々コーチは、「負けたくない」気持ちを選手が作れる環境と、「負けていいのか、そのままでいいのか」という問いを、選手の気持ちに投げかけるコーチングを行う必要がある。常に体が動き続ける中で選手の心に我々スタッフが語りかけることは、選手の動きに共感し、一致させることが重要となる。「選手自身が作る闘争心」は叱咤からは生まれない。叱咤からは「萎縮」が生まれる可能性もある。誰のために勝つのか、誰のために戦うか、その部分を選手達が理解し、闘争心を作っていく作業が今のTEAM BISON’S by SENSHU-UNIV.には必要だと感じる。戦う気持ちが自分で作ることができた時、人間としても大きく成長すると考える。
2014.2.1 木村
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