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「第30回全国少年少女レスリング選手権大会」について

 7月26(金)〜28(日)の期間、「北海道立総合体育センターきたえ〜る」にて「第30回全国少年少女レスリング選手権大会」が開催され、TEAM BISON'S by SENSHU UNIV.からは6名の選手が出場し、準優勝1名、3位入賞3名という結果を残した。
今大会で感じたことを、「①大会までの取り組み・②結果・③今後の取り組み」の3つの視点から振り返りたい。
 
 
①大会までの取り組みについて
昨年度は全国大会に27名出場し、1勝のみの入賞者なしという結果であった。そこから1年間、「どうしたら選手達が勝てるか」をスタッフ同志で意見を出し合い練習方法の改善に取り組んだ。そして様々な大会で結果を残し始め、今回の全国大会に挑んだ。やはり勝つためには苦しい練習や体力をつけるための追い込む練習が多く、子供達には少し辛いメニューを与えることが多かったが、選手たちは涙を流しながらもよくついてきたと思う。結果は冒頭の記述の通りだが、我々スタッフの練習計画は決して間違いではなかったと改めて感じた。
 
②結果について
我々スタッフは今回のこの結果には100%満足していない。なぜなら、出場した6名の選手全員が金メダル獲得の可能性があり、全員を金メダリストにさせることが目標でもあったからだ。昨年の全国チャンピオンに接戦した選手も、緊張という敵に敗れた選手もいる。今大会を通じて、レスリングの技術が高まった選手や、勝負の駆け引きを学び勝ち進んだ選手もいる。振り返れば選手達の成長は評価できるが、1回戦でいい試合をして負けた選手も、銀メダルや銅メダルを獲得した選手も、やはり優勝という結果には及ばない。過去の結果と比較すれば今回の結果を評価できる部分と、スタッフが望む結果に届かなかった部分を合わせると、100%満足することはできない。
 
③今後の取り組みについて
今大会を終えて明日の7/29(月)から練習は再開する。基本的なレスリングの技術練習等のスタンスは現状どおりだが、練習内容の「質」を変えていく必要がある。今大会の選手に共通してみられた課題は「パワー不足」。もつれても粘れない。強引に技をかけにいく中でもパワーがなければ相手の力に負かされてしまう場面が多くあった。技術は現状どおりの基本の反復の中を行うが、やはり体の力がなければ実戦では通用しないを痛感した。腹筋背筋の体幹から上腕前腕の腕力、引きつける広背筋、マットを蹴り込む脚力…これらの能力をレベルアップさせなければチャンピオンにはなれない。パワーをつけていくことを意識した練習方法の改善を行うべきであり、実行していくことを中心に練習計画を立てていきたい。
 
 今大会では選手以上に我々スタッフも多くの学びに気づかされた。我々の目指すレスリングスタイルの「攻め続けるレスリング」へはまだまだ道程は長いと思うが、①のように今までの取り組みは間違いではなく、②のように結果も残し始めた。そして③にように今大会で今後の課題も抽出することができた。PLAN→DO→CHEK→ ACTIONのPDCAサイクルの中で、練習に変化をつけ、選手たちの体の力の質を高めていく。そこで技術が伴えば結果もレベルアップするはず。今までの取り組みを認め、課題を確認し、練習計画を改善及び実行していくことは、選手たちを勝たせるためであり、「勝利」するために努力をする重要性を伝えるため。大会が終了した今日からが、新しいスタートになる。
2013.7.28 木村&堂端&林田