この日は幼児・小学生合わせて約50名の地域の子供達が練習に参加した。
平日は鈴木コーチが練習をまとめている。子供達の体力向上・レスリングの技術修得のために、常に練習計画を工夫しながら皆をまとめ上げている鈴木コーチの指導力は素晴らしいものがある。
練習内容は約30分ほどサーキットトレーニングを含めたウォーミングアップを行い、幼児は木村が、小学生は鈴木コーチを中心にそれぞれでレスリングの練習に取り掛かる。
普段の平日の幼児の練習ではボール遊びが多いが、この日は特別にレスリングの動き作りに近い運動を行う。
まずはお互い交互にに足を触りあう運動。要するにタックルの打ち込み。タックルには難しいポイントが多くあるが、その中でも重要なポイントを2つ指導。「後ろ足の蹴り足でマットを思い切り蹴る」ことと、「胸は相手の太腿にあてる」こと。簡単なようで難しい技術。グランドはローリングを指導。そしてスパーリング1min×10set。補強は腕立て伏せ30回を2setで幼児の練習は終了。
幼児は向かい合って構える時も喋ってしまったり、スパーリング中も走って逃げるまわる子もいる。楽しいことは大前提だがふざけすぎも怪我に繋がるし、何よりレスリングは格闘技。相手に立ち向かう姿勢の中で、悔しい気持ちや相手に勝つ強い気持ちを育みたい。そのためには厳しく指導することも重要と感じる。
小学生は鈴木コーチを中心にタックルの技術練習後、マット2面を最大限使った恒例のシャトルラン10分。これがまたきついが、隣の相手に競り勝つようなアドバイスをガンガン行い、「絶対に負けない」という気持ちを前面に出して走らせるよう指導。
全体練習終了後、2/12(月)のライオンズカップ及び2/24(日)の関東甲信越大会出場者を中心に「勝つためのレスリング」の練習を実施。
スパーリングの前に「シャドーレスリング」の練習を1min×5setで取り入れる。頭の中で想定した動きを正確にできるか、相手はこう動くから自分はこう動く・・・等、頭を使った練習を試みる。
この練習で気づいたこと。当然だが、全員動きがぎこちない。自分の動くイメージが頭の中で固まっていない証拠でもある。シャドーレスリングを行うことにより、自分の動きを考えながら相手の動きも考え、次の次のそのまた次の手を打つことを考えさせる。その後スパーリングを2min×5set行い、再度シャドーレスリング40sec×3set行い、そしてスパーリング。
イメージどおり相手をコントロールし、イメージどおりの試合展開ができるようになってほしい。そうすればイメージどおりの金メダルに近づけるはず。「攻め続けるレスリング」にたどり着くには考えながら動くのではなく、「考え続けながら動き続ける」ことも大事だと感じた。
2013.1.22 木村&鈴木コーチ
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